お遍路さん松山編
"地元民が松山をご案内します"

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第53番札所 須賀山 正智院 圓明寺

御詠歌:来迎の弥陀の光の圓明寺 照りそふ影は夜な夜なの月

真 言:おん あみりた ていせいから うん


外観

外観

聖武天皇(在位724~749)の勅願により行基が、和気の海浜西山に開創。行基が刻んだ阿弥陀如来を本尊とし、海浜山圓明密寺と名付けられました。
のち弘法大師が巡錫し、第五十三番札所と定められました。



外観

仁王門

仁王門の八脚門は愛媛県の有形文化財指定です。
室町時代の作である八脚門は寛永10年の再興時の改修に伴い、創建時とは変容したと推定されています。



キリシタン石塔

キリシタン石塔

「十字架型灯籠」大師堂左の塀ぎわに高さ40センチほどの灯籠があり、石に彫られた聖母マリア像があります。江戸時代のキリシタン禁制下に造られて、地方に多い信者のため参拝を黙認されていたと言われています。


左甚五郎作の龍

本堂の右上・鴨居にある5mほどの彫り物。行の悪い人が見ると目が光ると言われています。


銅板納札

銅板納札

四国遍路では巡礼に際し、「納札」を納めます。圓明寺には米国シカゴ大学教授スタール博士が発見した四国霊場最古の貴重な完形品の銅板納札が保存されています。
銅板納札には慶安3年(1650年)の銘があり、奉納者は樋口平人家次で、各地を巡礼した後、最後に四国遍路に出た際に納札をしたと言われ、縦24cm、幅が9.7cm、厚さ約1mmの銅板納札には、厨子に打ち付けられていた際の、左右端に3ヶ所ずつの釘穴が残っています。この納札には初めて「遍路」の文字が記されていました。
四国遍路で唯一の銅板納札は、松山市の有形民俗文化財として指定されています。
※写真は複製です。



宗派:真言宗智山派
本尊:阿弥陀如来
住所:799-2656愛媛県松山市和気町1-182
電話番号:089-978-1129
駐車場:普通10台・大型3台午前7時~午後5時 無料
(2015年10月現在)

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