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第49番札所 西林山 三蔵院 浄土寺
御詠歌:十悪のわがみを棄てずそのままに浄土の寺へまいりこそすれ
真 言:のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
外観
本堂には、国の重要文化財として指定されている木造の空也上人像が安置されています。阿弥陀聖とも呼ばれていた空也上人は三年ほど浄土寺に留まっていたと言われており、諸国行脚をしていた時には、各地で井戸や橋の工事をして「市の聖」と敬慕されました。念仏踊りをしながら仏の道を広めたことでも有名です。浄土寺に滞在していた折、空也上人が自刻した肖像彫刻を安置している本堂は国の重要文化財に指定されています。
正岡子規 句碑
「霜月の空也は骨に生きにける」
明治29年冬の句。子規句集「寒山落木」巻五に掲載。空也上人が浄土寺に滞留したのは平安時代中期とされています。痩せ細った身体で、腰も曲がり、杖をつき鉦をたたきながら行脚をしていました。
森白象 句碑
「お遍路や杖を大師とたのみつつ」
温泉郡重信町牛渕出身(現東温市)。元高野山真言宗管長の森白象は高浜虚子に師事しました。
不動明王像 一躯
空也上人像と同様に、本堂に保管されている不動明王は三尺不動と言われています。94.4cmの一木造の立像で、岩座に立つ威厳ある平安後期の作風を示している彫刻は、松山市の有形文化財として指定されています。
三蔵院
浄土宗の開祖・法然上人、1世・聖光上人、2世の良忠上人の自作象が安置されていました。しかしこの三像は昭和20年の松山空襲により、出開帳先の寺で全焼しています。
宗派:真言宗豊山派
本尊:釈迦如来
住所:790-0925愛媛県松山市鷹子町1198
電話番号:089-975-1730
駐車場:普通20台(100円)・ワゴン(200円) マイクロ(500円)と大型(1000円)4台
(2015年10月現在)